「ボーナスも入ったことだし、ライブで使えそうなマルチエフェクターが欲しいなー」
私はマルチエフェクターでは「VOX Tone Lab LE」と「BOSS ME-70」、「ZOOM MS-50G」などを持っていますが、ここ最近、ライブで使ったのは「ZOOM MS-50G」だけです。
「ZOOM MS-50G」はマルチエフェクターといっても、コンパクトエフェクターに近いものですし、これ1台ではさすがにライブには対応できません。
そこで今回はマルチエフェクター1台でライブで使える機種を探しに楽器屋にいってきました。
そして買ってしまいました・・・「BOSS ME-80」を! これは私が現在所有している「ボスME-70」の上位機種にあたります。
MEシリーズの特徴としては「マルチエフェクター初心者でも直感的に使用できる」といった点で有名ですよね?
まるでコンパクトエフェクターを並べているかのような感覚で操作できるのが特徴です。今回はこの「BOSS ME-80」をレビューしていきたいと思います。
ちなみに大きな特徴としては以下のようになります。
- 初心者にとっつきやすいマニュアルモード
- パワーアップしたエフェクト機能
- 自宅の録音に便利なオーディオインターフェイス機能
- 有名アーティストのパッチをダウンロード
初心者にとっつきやすいマニュアルモード
「BOSS ME-80」はメモリーモードとマニュアルモードと呼ばれる2種類のモードがあります。
メモリーモードとは各エフェクターの音と組み合わせを記憶して、フットペダルひとつで音を呼び出すモード。マニュアルモードはコンパクトエフェクターのようにひとつひとつ、エフェクトを切り替えていくモードです。
特にマルチエフェクターがはじめてといった人は、マニュアルモードが使いやすいと思います。
操作性もバツグン!
ボスのME-80には8つのフットペダルがついており、これが各エフェクターに連動しているのです。コンパクトエフェクターの切り替えと同じ感覚で操作できます。
この「操作しやすい」といったのはけっこう重要で、ライブの時には当然、その場で音の調整をしていきます。
ME-80にはそれぞれのエフェクトに全部ツマミがついているので、コンパクト慣れしている人にとってはとても使いやすい機能なんですね。
マルチエフェクターにありがちな、何かのボタンを押して切り替えしてから調整っていうのが少ないんです。
これはME-70のときから感じていることで、操作性の部分はさらにパワーアップした印象です。
メモリーモードに関しても「BANK UP / DOWNペダル」がついたことによって、音の組み合わせをすぐ呼び出せるようになりました。
私が前に使ってたME-70では、別途外部ペダルを接続しないとできなかったので、これも大きく評価できる部分ですね。
パワーアップしたエフェクト機能
ボスのME-80ではエフェクト機能の部分もパワーアップしています。
歪み系では定番のOD-1やDS-1、BD-2などのBOSSの名機と呼ばれるもの、プリアンプ(アンプのモデリング)ではマーシャルやフェンダー、ボグナーなどさまざまな音を楽しめます。
もちろん、コーラスやディレイ、リバーブなども搭載していますすので、この1台でほぼ音作りを完結できるほどの種類ですね。
特に私が気に入ったのはハーモニスト、フレーズルーパー、フリーズです。ハーモニストはいわゆるハーモナイザー、ツインギター風のハモった音を再現するエフェクターです。
メタルやる人なんかはけっこう欲しい人、多いんじゃないんでしょうか? なぜならハーモナイザーはコンパクトエフェクターで買うとけっこう高いんです。
2、3万とか平気でします、それがこの1台で入っているわけですから、めちゃくちゃお得ですよね^^
私はメタルが好きなんで、IRON MAIDENの「Aces Higt」とか家で弾いてしまいました。やっぱり弾いていて気持ちいいですね。
繰り返し録音機能
フレーズルーパーはエレキギターのフレーズを繰り返し録音できる機能で、ひとりオーケストラができるようなエフェクトですね。
1フレーズ38秒録音できるのですが、ひとつフレーズを弾いたらまたその上に違うフレーズを重ねていく・・・というのを繰り返しできるのです。
練習時に使えるのはもちろんのこと、ライブでもつかってみたらインパクトのあるエフェクターですね。
そしてフリーズは弾いたコードの音を、そのまま持続させるエフェクターです。これ、なかなかおもしろくってこの機能を使ったまま、違うフレーズを弾いていくとカッコイイ、クールな弾き方ができます。
BOSSの80は思った以上に進化しており、ME-70にくらべて音作りの幅もかなり広がっているので色々楽しめそうです。
自宅の録音に便利なオーディオインターフェイス機能
マルチエフェクターではあたりまえになってきたオーディオインターフェイスは、BOSSのME80にも搭載されています。
どのような機能かというとパソコンにエレキギターの音を取り込む、もしくは再生するのに必要な機材・機能のことです。パソコンを使って作曲をする方にとっては絶対に必要な機能ではないでしょうか?
実際、私も作曲をするのでオーディオインターフェイスは所有しています(ちなみに私はYAMAHAのAUDIO GRAM6を使っています。古いですね・・・)
それがこのBOSS-ME-80に機能としてついています。なのでこの1台で宅録(自宅で録音ってことです)ができてしまいます。
初心者の方にとってはあまり必要のない機能に感じるかも知れませんが、将来的に自分で作曲したいと思う気持ちが出てきますし、良くニコニコ動画にある「弾いてみた」をやってみたい人などにとっては便利な機能です。
こういった点からいっても人気マルチエフェクターのME-80は優秀ですね。
有名アーティストのパッチをダウンロード
ME-80には有名アーティストのパッチ(音の組み合わせ)をダウンロードできるサービスが利用できます。
一例をいうとスティーブ・ルカサー、ガス・G、マーティー・フリードマン、ハーマン・リなどですね(ちなみに私はハーマン・リは大好きです。ドラゴンフォースのファンでもあるので・・・)
これら有名アーティストがME-80で作った音を取り込むことが出来てしまうんです。
自宅で有名アーティストの音が実現できるってすごいですね。マルチエフェクターがはじめてという人にとっては音作りの参考にもなりますし、初心者じゃなくても参考にできます。
私はまだちょっとしかダウンロードしていませんが、ついついおもしろくて長時間弾いてしまいます。BOSSはこういったサービスがあるのも嬉しいんですよね。
全体的な感想
いかがでしたでしょうか?
なかなかおもしろい機能がたくさんついているME-80ですが、総合的な評価としてはかなりつかえるマルチエフェクターと感じています。
音に関しては全体的にBOSS特有の音ですね。言葉では表現しずらいですが、中音域に特徴があり、ハリがあるというような音です。
ただME-70のときにくらべてイコライザー(音を調整するツマミ)が増えている分、より自然な音が出せるようになっています。
チューナーに関しては改善して欲しかったですね。ME-70と同じでかんたんなチューナーなのでちょっと見づらいです・・・
ボリュームペダルもなぜかちょっと小さくなってるし・・・少し踏みにくいように感じました。
ただそういった細かい点を抜きにするとかなりパワーアップしており、ライブ向きのマルチエフェクターです。
操作性、運搬性、音作りの幅などを考えてもこれ1台で充分対応できます。
電池駆動できるのもうれしい点で、持ち運びもしやすい大きさですし、野外ライブしたい人にとっては便利かも知れません。
MEシリーズはよく「初心者向き」なんていわれますが、中級者、上級者から見てもオススメできるマルチエフェクターです。
私もこれから使い込んでマスターできるようにがんばるぞー!