毛皮の種類とランク【見分け方と高級品の特徴】

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「母の着ていたモノなんですが、これは何の毛皮ですか?」

私は鑑定士の仕事をしているんですが、良くこのような質問をいただきます。

特に最近では着る機会が少なくなったため買取依頼が多くなりました。長年着ていなかったので、「どんな毛皮なのかもわからない」ってお客様がすごく多いんです。

そもそも毛皮ってどんな種類があるんでしょうか? ランクなどはあるのでしょうか?

結論からいうと以下の種類の毛皮があります。順番に説明していきましょう。

  • 世界三大毛皮→セーブル、チンチラ、リンクス(これらはランクとしは最高級)
  • ミンク→毛皮の代表的な品種。ブランドによってランク付けされているものがある。
  • フォックス→ミンクと同じく毛皮の代表品種。ミンクよりかは価格帯としては下。
  • ラビット→安価なため、さまざまな衣類に使われている。
  • これら以外にもラム、ヌートリア、リス、タヌキなどがある。

綿毛と刺し毛について

まず毛皮の種類を説明する前に、毛皮の基本知識について軽く触れておきたいと思います。この説明をしとかないと、このあと解説する種類・ランクについて学ぶのが難しくなってしまうので(汗)

動物の毛のは大きく分けて2種類あります。綿毛(わたげ)と刺し毛(さしげ)です。

綿毛とは体温を調節する毛のことでその名のとおり、綿のようにふわふわしている毛のことです。一方、刺し毛とは綿毛より長い毛のことで、主に自分の体を守るための毛になります。

なので毛の長さでいうと刺し毛が一番長く、その下に綿毛があり、皮膚がある。こういった順番になります。

それぞれの毛皮にはこれら綿毛、刺し毛に特徴があり、色などもその毛皮によって特徴が出ます。私たち鑑定士はこういった観点から、どの動物の毛皮かを判断しているんですよ。



世界三大毛皮について

さて毛皮の世界には「世界三大毛皮」と呼ばれる毛皮があります。セーブル、チンチラ、リンクスと呼ばれる毛皮です。

セーブル

セーブルはイタチの仲間で日本では黒テンなんて名前で呼ばれてたりします。かわいい顔をしているんですが、高級毛皮の代名詞といえます。

特徴としてはミンク(これもイタチの仲間)の毛に非常に良く似ているんですが、ミンクより刺し毛が長く、ふんわりと、そして指どおりが良いのが特徴です。

私が鑑定士になりたての頃、良くミンクの毛と間違えて、先輩に怒られていた記憶があります。それくらいミンクの毛皮と似ています。

特にセーブルの中でもロシアンセーブルといわれるものは最高級品です。

お店にもよりますが小売店で新品で買うと500万とか、中には1000万したなんて話もお客様から聞きます。

ほかにもカナディアンセーブルと呼ばれる種類のものもありますが、圧倒的にロシアンセーブルの方がランクは上になります。

ちなみにカナディアンセーブルはロシアンセーブルに比べ、赤茶系の色をしています。これも鑑定のポイントなんです!

チンチラ

次にチンチラですがこちらはネズミの仲間で、耳とかしっぽが大きいのネズミです。ちょっと体の大きいネズミです。良くチンチラっていうとネコを思い浮かべる人が多いんですが、そう言うネズミがいるということを覚えておいてください。

実はペットショップにおいてあったりするので、お店をのぞいた際には探してみて下さいね(ちなみにハムスターみたいに、回し車をカラカラまわす姿はとてもかわいいです 笑)

毛の特徴としては刺し毛がなく綿毛のみで、非常にやわらかく、スベスベしているのが特徴で、色は白と黒とグレーのきれいなグラデーションをしています。あと言葉では表現しにくいですが、コートなどにするとモコモコっと毛のかたまりになったりします。

良く類似品でチンチラウサギ(という種類がある)の毛皮が出回っていますが、毛の柔らかさと色合い、毛のかたまり具合でウサギかチンチラかを見抜くことが出来ます。

チンチラのほうがはっきりと色のグラデーションが出ているんです。こちらも新品で買ったりすると高いコートなどで500万とかしたりします。

リンクス

リンクスはオオヤマネコと呼ばれるように大きいネコの仲間です。耳がとんがっていて、しっぽが短く、普通のネコにくらべたらはるかに大きい種類のネコになります。

毛の特徴としては茶色と白色の毛にわかれており、特に白い毛の部分にはまだら模様があります。この白い部分の毛が長ければ長いほど、よい毛皮とされています。

このようにセーブル、チンチラ、リンクスと呼ばれるものがあり、特にロシアンセーブルはズバ抜けてランクが高いと考えてください。

ミンク、フォックス、ラビットについて

では三大毛皮以外だと、どのようなモノがあるんでしょうか? もっともなじみ深いのがミンク、フォックス、ラビットと呼ばれるものです。

ミンクは毛皮の中でもっとも代表的な種類の毛皮です。実際、毛皮の鑑定依頼で一番多いのはミンクで、だいたい7割くらいになります。

これもセーブルと同じく、イタチの仲間なんですが見た目はカワウソに似ています。毛の特徴としては毛に光沢感があり、綿毛が多いので非常にあたたかいということです。色の種類が豊富というのも特徴のひとつですね。

特にサファイヤ、ブルーアイリスと呼ばれる色のものは人気が高く、高値で取引されていることが多いです。またブランド物ではサガミンク、ブラックグラマー、アメリカンウルトラなどが有名で、タグに星がいくつあるかでランク付けをしています。

フォックス

次にフォックスですが、そのまんまキツネのことです。これも毛皮の代表的な品種となりますね。 よくファッションショーなどでも出るので、思い浮かぶ人は多いのではないでしょうか?

毛の特徴としては刺し毛が長く、ツンツンしているということです。代表的な品種としてシルバーフォックスやブルーフォックス、レッドフォックスがあります。

フォックスはミンクなどにくらべて単価としても安く、手に入りやすいのでお持ちの方も多いのではないでしょうか?

ラビット

最後にラビットになります。コレもそのまんま、うさぎのことです。毛皮としては安価な部類に入るため、さまざまな衣類などに使われているケースが多いです。

特徴は毛が全体的に短く、ふわふわとした手触りが特徴です。染色もしやすいので、さまざまな色のものが販売されていたりします。

特にレッキスラビットと呼ばれる品種は高く、その手触りはチンチラに似てたりします。

それ以外の毛皮

世界三大毛皮のほかミンク、フォックス、ラビット以外は何があるんでしょうか? よくあるのがラム、ヌートリア、リス、タヌキなどです。

正直、ここまで覚えなくても大丈夫ですが、特徴をあげるとすると・・・

  • ラム→羊のこと。毛が短く、巻き毛が特徴。
  • ヌートリア→大きなネズミ。茶色の毛並みで刺し毛がかたい。
  • リス→毛は短く、やわらかい。白とグレーのコントラストがきれい。
  • タヌキ→刺し毛が長く、パサパサとかたい。茶色と黒などの色が混じっていて、はっきりしている。

当然、上記以外の毛皮もあるんですが、覚えておくべき毛皮は三大毛皮とミンク、フォックス、ラビットで充分でしょう。

なぜなら今言った種類の毛皮がほとんど、市場を占めているからです。

まとめ

いかがでしたか? 最後にまとめると・・・

  • 毛の種類には綿毛、刺し毛がある。
  • 世界三大毛皮にはセーブル、チンチラ、リンクスがある。
  • ロシアンセーブルは毛皮のランクでいうともっとも最高級。
  • ミンク、フォックス、ラビットは毛皮の代表格である。
  • ミンクは色やブランドによってランクがあったりする。
  • フォックスやラビットなどはミンクにくらべたら多少安価。
  • ラム、ヌートリア、リス、タヌキなどさまざまな毛皮がある。

毛皮は説明したようにさまざまな種類があり、また最近ではいろいろな加工も登場しており、奥の深い世界でもあるのです。

この機会に自分の持っている毛皮をチェックしてみてはどうでしょうか? 参考になると幸いです。

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